EURCHF(ユーロスイス)が大変なことに
スイス中銀(スイス国立銀行)がユーロに対して行ってきた無限介入を撤廃
2015年1月15日にスイス国立銀行SNBは2011年9月から続けてきたユーロに対する1ユーロ=1.2スイスフランの為替介入を撤廃しました。
チャートはこんな感じ
2011年9月から2015年1月まで擬似的なペックしていますね。そこから暴騰です。
ナイガラガのようにスイスフラン急騰です。。。
わずか20分間のうちに2000Pipsほど為替が動いています。実際は1.2→0.85とのことで3500Pipsスイスフラン暴騰したそうです。
ロイターの記事によると、
スイスフラン急上昇、ユーロは全面安=NY市場
[ニューヨーク 15日 ロイター] - 15日のニューヨーク外為市場では、スイスフランが対ドルで一時28%近く急上昇した。スイス国立銀行(スイス中銀、SNB)が対ユーロで設定していた上限を撤廃すると発表し、スイスフランが主要通貨に対して全面高となった。
ユーロ/スイスフランEURCHF=EBSは、2011年9月以降無制限介入ラインとしてきた1.2000フランを突破すると、一時0.8500フランに急落。その後買い戻されて終盤は15.9%安の1.0106フラン。
ドル/スイスフランCHF=EBSは2011年以来の安値となる0.7360フランをつけた後、終盤は14.6%安の0.8697フランまで持ち直した。
またユーロはユーロ/スイスフランの急落の影響もあって全面安となった。市場はSNBの決定は欧州中銀(ECB)が量的緩和策に乗り出すサインと受け止め、ユーロを売り込んだ。
16x9 ユーロ/ドルEUR=は終盤の取引で1.4%安の1.6190ドル。一時2003年11月以来の安値となる1.15675ドルに沈んだ。
こうした中安全通貨とされる円に買いが入り、ドル/円JPY=は0.83%安の116.36円での取引となっている。一方ドルの主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.14%高の92.286。
SNBの決定を受けての市場の動きについてTMブローカレージ(シカゴ)の外為部門共同責任者のリチャード・スカローン氏は「SNBの発表は市場へのかなり強烈な一撃となった」とし、「市場はただただ驚くばかりだった」と述べた。
実際スイスフランを対ドルなどで売り持ちにしていたヘッジファンドや投機筋は、この日の動きで大きな痛手を受けた。
今後の見通しについては、物価低下と景気低迷に悩まされるSNBはスイスフラン高を防ぐため介入を続けるとの見方も多い。フォーリン・エクスチェンジ・アナリティクスのデビッド・ギルモア氏も「市場安定のために、SNBはさらに介入を続けるだろう」と述べている。ただロイターによれば、15日の取引で介入が行われたかどうかは確認がとれていない。
外為太郎はユロスイトレードをしていないので、チャート上は問題ありませんでしたが、実際外為業者(ブローカー)も莫大な損失を受けている模様。
それらの記事はまた別で。
スイス国立銀行の決定は、今後もECBが量的緩和を遂行し、さらなるユーロ安を示唆しているともいえるでしょう。
外為太郎の被害は今のところありませんがL、ヘッジファンドや外為ブローカーで破綻する業者も出てくる(実際破綻している業者もすでにあり)と思われますので、他人事ととらえずこのチャートを見て身を引き締めているところです。
ユーロドルのパリティ割れもありうることも考える必要ありますね。